2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

三毛猫の遺伝学

ニャーニャーニャー。昨日はねこの日。 この日ばかりはと尾頭付きの鯛をもらった隣家の猫が、それを縁側で嬉しそうに食べておりました。 これからも元気で糸玉遊びに勤しんでもらいたいものです。 今日のおすすめ本。2014年2月23日はこちらです。 『三毛猫ホ…

走れウサギ

今日のおすすめ本。2014年2月21日はこちらです。 『農場』ジョン・アップダイク著 河野一郎訳 河出書房新社 ペギーが訊いた、「で、ご主人は何を欲しがっておられましたの?」 母は、遠い鳥の声をあてようとでもするように首をかしげた。 ペギーの胸の中では…

愛にとどきそう

髪を切りました。 隣家の女子高生からは「河童みたい」と笑われましたが、本人はいたく気にいっております。 ちょいと寒くなりましたがね。 今日のおすすめ本。2014年2月19日はこちらです。 『神様なぜ愛にも国境があるの』草鹿宏著 集英社文庫刊 「こわいわ…

たまりませんな

今日のおすすめ本。2014年2月16日はこちらです。 『女神の日曜日 ぐうたら作家の困った毎日』伊集院静著 徳間書店刊 私は評判のいい人はほとんど信用しない。人間がまともに生きて来て、誰かに迷惑をかけないで生きれるはずがないと思っている。(中略) 普…

冬の蜃気楼

今日のおすすめ本。2014年2月15日はこちらです。 『遠くの声を捜して』山田太一著 新潮社 「ダレ、ナノ?」なんだと?稲妻の光ったあたりから、声が聞えた。片言だった。遠い声だった。しかし、恒夫に呼びかけているというように聞えた。囁くような声だった…

バレンタインデーよ、バブーちゃん!

ウキウキでしょうか。ドキドキでしょうか。それともワクワクでしょうか。 みなさん素敵なバレンタインをお過ごしくださいませ。 今日のおすすめ本。2014年2月14日はこちらです。 『毒入りチョコレート事件』アントニイ・バークリー著 高橋泰邦訳 創元推理文庫…

ロンサム・カウボーイ

今日のおすすめ本。2014年2月12日はこちらです。 『マーマレードの朝』片岡義男著 角川文庫 底力を秘めた重い排気音に後押しされるように、そのオートバイは坂道をあがってきた。(中略) 艶消しの銀色にメタリック塗装された燃料タンクは、二〇リットル近く…

アウトサイダー

2月11日。今年こそお祝いに駆けつけたかったのですが、気持ちだけ東京へ飛ばしました。 RUDE GALLERY14周年おめでとうございます。 洋服も、ショップも、スタッフのみなさんも、本当にカッコいい、憧れのブランド。それはこれからもずっと変わることがないで…

さらば新宿赤マント

今日のおすすめ本。2014年2月10日はこちらです。 『新宿・どん底の青春』井ノ部康之著 朝日新聞社刊 店名入りマッチ以上の大ヒットは「ドンカク」の発明だった。ドンカクとは「どん底カクテル」のことで、いつ誰がそう呼び始めたのかわからないままその呼び…

魚は痛みを感じるか?

東京は雪がすごいようですね。なんでも45年ぶりだとか。こちらからは想像もできません。 実際に暮らされている方からは「いい気なもんだ」と、お叱りをいただいてしまいそうですが、少しうらやましい気がいたします。 どうかみなさんお怪我などされませんよ…

名画に隠された「二重の謎」— 印象派が「事件」だった時代

今日のおすすめ本。2014年2月8日はこちらです。 『印象はこうして世界を征服した』フィリップ・フック著 中山ゆかり訳 白水社刊 二十一世紀の初頭にいる私たちは、新しいアートがもたらすショックにはすっかり慣れっこになってしまった。もはやショックであ…

聖なる酔っぱらいの伝説

2月。ソチオリンピックをはじめとして、面白そうなイベントが目白押しですね。中からご紹介させていただきましょう まずはこちら。 『イマイアキノブ個展』 at Road2014年2月14(金)〜16日(日) 期間中はイマイさんご本人もご来場予定だそうですよ。イマイさん…

夜ふけと梅の花

立春。東京は雪が降っているようですね。 とはいえ春は春。そう、スプリングタイ〜ム。我が家の梅も蕾を開いてくれました。 どうか早く暖かくなりますように。 この日のために取っておきました。今日のおすすめ本。2014年2月4日はこちらです。 『立春大吉 大…

オニじゃないよ おにぎりだよ

節分。 京都の鴨川にかかる三条大橋の袂には、今も鬼が棲んでいるのです。 その鬼。自分がまかれるであろう豆を自分で売っているのですよ。ほれこのとおり。 なんとも豪気な話じゃありませんか。彼とは美味しいお酒が呑めそうです。 今日のおすすめ鬼。いや…

魔女図鑑 魔女になるための11のレッスン

今日のおすすめ本。2014年2月2日はこちらです。 『ペギー・スー 1 魔法の瞳をもつ少女」セルジュ・ブリュソロ著 金子ゆき子訳 角川文庫 「大当たり」とソニアの幽霊が言った。「楽しませてもらうわ。華々しい結末には、あんたの仲間達が互いに食い合うのを見…

彼女はたぶん魔法を使う

今日のおすすめ本。2014年2月1日はこちらです。 『魔法の声』コルネーリア・フンケ著 浅見昇吾訳 WAVE出版 モーは何も言わず、何もない壁を眺め、閉ざされたドアに眼を向け、汚れた床に視線を落とした。そして、ようやく言葉をつむぎ出した。「すべてを話さ…