2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

刑事のはらわた

今日のおすすめ本。2014年4月30日はこちらです。 『刑事の墓場』首藤瓜於著 講談社文庫 「きみには動坂署に行ってもらうことになった」 雨森は、自分の異動先は県警本部だと頭から決めてかかっていて、ほんの一瞬でも疑ったことがなかった。 それがひっくり…

夜になっても遊びつづけろ

愛知の頼れるアニキたち。OVERLOAD65からCDが届きましたよ。http://olsf.exblog.jp/ こちらです。 『SCREAMIN'NIGHT OUT』 POLICEGIRL 2008年に名古屋で結成された、ツインギターの5人組バンド。奏でるのはガレージ、初期パンク、ロカビリーをベースにしたロ…

日溜まりの水

今日のおすすめ本。2014年4月28日はこちらです。 『遠雷』立松和平著 河出書房新社刊 庭からクラクションが聞こえた。マフラーが短く切ってあるので広次のスカイラインのエンジンは大型車なみの轟音がした。満夫は新しいジーンズをおろし、風呂あがりの濡れ…

時代劇は死なず!

前回の『en-taxi』に続きまして、古書ではなく新刊本をご紹介させていただきます。 今日のおすすめ本。2014年4月26日はこちらです。 『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』春日太一著 文藝春秋刊 東映京都撮影所には二〇〇九年冬まで、正門脇のベンチから目…

あかんやつら

誠に勝手ながら25日(金)は店休日とさせていただきます。ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ありません。何卒よろしくお願いいたします。 杉作J太郎さんが特集されているということで、あえて雑誌をご紹介させていただきます。 今日のおすすめ本。2014年4月23…

私と悪魔の100の問答

今日のおすすめ本。2014年4月22日はこちらです。 『ブギーポップは笑わない』上遠野浩平 電撃文庫刊 ......ブギーポップの話は、僕にとってはかなり気の重いことである。いまだに心の整理がついていない。 もうあいつはこの世にいないのだが、そのことでほっ…

薔薇の奇蹟

水曜日から休みをいただいておりましたが、今日から営業を再開いたします。しばらくは不定期に休ませていただく日があるかと思います。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。何卒よろしくお願いいたします。 今日のおすすめ本。2014年4月21日はこちらです。…

くそったれの世界

2014年4月16日(水) 発売の、The Birthday New Single『くそったれの世界』。 【初回限定盤(CD+DVD)】 品番:UMCK-9675 価格:¥1,600+税 収録内容: CD M1.くそったれの世界 M2.PISTOL M3.STAR MANDVD(初回限定盤のみ付属) 「くそったれの世界」Music …

48億の妄想

誠に勝手ながら11日(金)、12日(土)は店休日とさせていただきます。ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ありません。何卒よろしくお願いいたします。 今日のおすすめ本。2014年4月10日はこちらです。 『ベトナム観光公社』筒井康隆著 ハヤカワ文庫刊 彼らの特権…

アンラッキー・ブルース

今日のおすすめ本。2014年4月8日はこちらです。 『エディ』山本茂著 PHP文庫 「エディさんはディフェンスはあまり教えない。まず攻撃から教える。ちょっと腰を落とし、一発一発に腰を入れてサイドから打つ。パンパンパンと言いながらね。とにかく攻撃主体の…

蒼い記憶

今日のおすすめ本。2014年4月7日はこちらです。 『神隠し譚』小松和彦編 桜桃書房刊 「バーに常連さんっているでしょう。あの中に、ときどき、妙な人が混じっているんですってね。「妙な人?・・・・・・」(中略)「そういう人はね、ある日、突然、来なくな…

お人好しでもいい

今日のおすすめ本。2014年4月6日はこちらです。 『絞殺魔に会いたい』パーネル・ホール著 田中一江訳 ハヤカワ文庫 ツイてない。 がちゃがちゃとノブをまわしてみるとドアがあいた。おしあける。目のまえに廊下があって、先のほうで曲がっていた。わたしは精…

私の東京物語

今日のおすすめ本。2014年4月5日はこちらです。 『懐かしい人たち』吉行淳之介著 講談社刊 古い名刺を調べていると、『モダン日本記者 澁澤龍雄』というのが出てきた。「そうだった、あのころ毎日のように一緒に酒を飲んでいたのは澁澤龍雄で、龍彦はまだ存…

叛骨の人

今日のおすすめ本。2014年4月4日はこちらです。 『まむしの周六 萬朝報物語』三好徹著 中央公論社刊 彼は、本名の周六を名乗らずに、大と称している。 黒岩大。 大きな仕事をやろう、と思って、自分で命名した。(中略) 周六という名前は、べつにきらいでは…

いろいろな人たち

今日のおすすめ本。2014年4月2日はこちらです。 『園芸家12ヶ月』カレル・チャペック著 小松太郎訳 中公文庫刊 四月、これこそ本格的な、恵まれた園芸家の月だ。恋びとたちは、かってに彼らの五月を謳歌するがいい。五月は単に草木が花をひらくだけだ。とこ…