今日のおすすめ本。
2014年4月30日はこちらです。
『刑事の墓場』
首藤瓜於著 講談社文庫
「きみには動坂署に行ってもらうことになった」
雨森は、自分の異動先は県警本部だと頭から決めてかかっていて、
ほんの一瞬でも疑ったことがなかった。
それがひっくり返った。
課長の言葉が信じられなかった。
雨宮の夢は、一刻も早く現場から足を洗い、本部の管理部門に
就くことだった。
その夢がもろくも潰えた。(中略)
県内の警察官は動坂署を「刑事の墓場」と呼んでいた。
現場の捜査官たちは動坂署へ赴任させられることを減給や
停職処分よりも恐れ、動坂署に異動するという代わりに、
動坂署に堕ちるといういい方をしていた。
開署以来、動坂署にはいままで一度も捜査本部が設置された
ことがないという信じられない噂さえ耳にしたこともあった。
(本文より)
こちらは初版本で、現在絶版となっております。
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