今日のおすすめ本。
2016年2月11日はこちらです。
『一年ののち』
フランソワーズ・サガン著 朝吹登水子訳 新潮文庫刊
ジョゼは、トゥルノン街のマリグラス家にお茶を飲みに行った。ジャックが
そこへ彼女を迎えにくる予定になっていた。マリグラス家でジョゼがジャックに
会った最初の晩、彼がマリグラス家にいたというのlはまったくの偶然だったと、
ジャックはいつか彼女に言ったことがある。ベアトリスの取巻き連の一人が彼を
連れていったのである。“そのうえ、きみはおれといれ違いになるところだったのさ、
おれはひどく退屈していたし、帰ろうとしていたところだったんだ”とジャックは
言い足した。彼女は、『きみに会いそこねるところだったね』とか、『ぼくたちは
会いそこねるところだったね』と、なぜジャックが言ってくれないのかときいて
みたかった。彼はいつもほかの人たちに関連しての自分の存在を離す場合、あたかも
その人たちに事件が天から堕ちたことのように話すのだった。それが他人にとって、
遺憾なことであるかどうかははっきりと述べずに。そして、ジョゼは結局、
ジャックとの邂逅が遺憾なことではないと、思いはじめるようになった。もちろん
それは事故であり、もうそれに疲れはじめているのも事実だった。しかし彼に対する
彼女の好奇心が何ものにもまして強かったのだ。
(本文より)
こちらは現在絶版となっております。
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