誠に勝手ながら21日(火)は店休日とさせていただきます。
23日(木)は営業いたします。
ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ありません。
何卒よろしくお願いいたします。
今日のおすすめ本。
2015年4月20日はこちらです。
『フリーキー・ディーキー』
女の声が言った。
「あんた、すわってる？」電話がのっているテーブルの隣には、緑色の革張りの
安楽椅子があったのだ。このブッカーという男、緑色が大好きだったのである。
ブッカーは言った。「なんだ、おめえか？」先方の声は、彼の女、モーゼルに
そっくりだった。彼女の声が言った。「ねえ、あんた、椅子にすわってる？
ちゃんとすわらなくちゃ、いいこと教えてやんないからね」で、ブッカーは言った。
「どうした、おい、声の調子がちょっと変じゃねえか。なにかあったのか？」
眉をひそめながらも緑色の革張りの椅子に腰を下ろし、楽な姿勢をとろうと
尻を動かしていると、女の声がまた言った。「ねえ、ちゃんと腰かけた？」
ブッカーは答えた。「ああ、腰かけたぜ。よっこらせとな。さあ、言ってみな。
なんだい、いいことってのは？」すると、モーゼルの声が言ったのである。
「あたしね、あんたにこう伝えろって言われてんのよ──こんどあんたが
そこから立ちあがるとね、その瞬間、あんたのお尻の残骸が天井を突き破って
吹っ飛んじゃうんだってさ」
（本文より）
これはあれだ、『リーサル・ウエポン2』ですね。
哀れブッカーの運命やいかに。
エルモア・レナードはあのクエンティン・タランティーノにも、
多大な影響を与えているそうですよ。
ぜひ町山智浩さんの解説をお聴きください。
https://tomomachi.stores.jp/#!/items/552935af2b3492e0f8002da0
町山智浩の映画ムダ話13 タランティーノ監督『ジャッキー・ブラウン』
こちらは現在絶版となっております。
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