ミレニアムと私

あけましておめでとうございます。

2016年がみなさんにとって愉快で痛快な年となりますように。

今年もよろしくお願いいたします。


2016年一発目!

いや一冊目!!


今日のおすすめ本。

2016年1月3日はこちらです。


『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女

ダヴィッド・ラーゲンクラウツ著 ヘレンハルメ美穂訳 羽根由訳 早川書房


「どんな外見だった?」

「ひどかったですよ・・・いや、本当のところ、不思議とセクシーと言えない

こともなかったけど。それでもとにかくひどかった!」

「リーヌス、彼女の見た目を批評しろとは言ってない。どんな服装だったか、

ひょっとして名前を名乗ったかどうかが知りたいんだ」

「誰なのかは全然知りません」とリーヌスは続けた。「何かで見かけたような

気はしたけど—たぶん、何か良くないことでしょうね。タトゥーと

ピアスだらけで、ゴスとかパンクとか、そういう感じでした、あと、がりがりに

痩せてました」

 ミカエルはほとんど無意識のうちに、ギネスをもう一杯、という合図を

アミールに送っていた。

「どんなことがあったんだ?」と尋ねる。

「いやあ、何て言ったらいいんですかね。いきなり仕事にかかる必要もないと

思ったから、ぼくは自分のベッドに座りました—ほかに座るところもなかったし—

で、とりあえず何か飲もうか、って言ったんです。そうしたら、あの女、何て

言ったと思います?出ていけ、って言うんですよ。アパートに住んでるのは

ぼくなのに、まるで当然のようにぼくに出ていけと命令したんです。もちろん

断りました。“ぼくはここに住んでるんだけど”とか何とか言って。そしたら

返事はこうですよ。“いいからさっさと出ていった”。で、もうそうするしかない、

と思って、かなり長いこと留守にしてました。帰ったら、彼女はぼくのベッドに

寝転がって煙草を吸ってて、弦理論か何かの本を読んでました。イカれてる

でしょう。ひょっとすると、彼女をにらみつけた目つきが、いかがわしいと

思われたのかもしれません。あんたと寝る気はこれっぽちもない、って宣言

されました。“これっぽちも”ですよ。あの女、ぼくと一度も目を合わせようと

しなっかたと思います。ただだしぬけに、ぼくたちのコンピュータにトロイの

木馬が—RAT(遠隔アクセスツール)が入ってる、って言いました。この侵入の

パターンには見覚えがある、プログラミングに独自の特徴がある、って。で、

あんたたち完全にやられたわね、って言い捨てて出ていきました」

「さよならも言わずに?」

「ひと言も言わずに、です」

「なんてこった」ミカエルは思わず口にした。

(本文より)


ミレニアムシリーズ復活!!

またリスベットとミカエルの活躍が読めるとは。

こんなに嬉しいことはありません。


帯には“ハリウッド映画化決定”の文字が燦然と輝きます。


ルーニー・マーラー嬢とダニエル・クレイグ氏。

そしてデヴィット・フィンチャー監督。

ドラゴン・タトゥーの女』のスタッフとキャストが引き続き登板されることを、

心の底から熱望いたします。





こちらはFabulousでのお取り扱いはございません。

お近くの新刊書店でお求めください。

今年も日々のおすすめ本から、

貴方のお気にいりの一冊が見つかりますように。



The Birthday LIVE DVD / Blu-ray

『LIVE AT NIPPON BUDOKAN 2015“GOLD TRASH”』


Fabulousでもご予約を開始いたしました!

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『GOLD TRASH』『BLOOD AND LOVE CIRCUS』に引き続き、
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