劇場公開から遅れること約三週間。
ようやく観てまいりました。
こちらです。
『宇宙人ポール』 グレッグ・モットーラ監督
主人公はイギリス人コンビ、グレアムとクライブ。
演じるのは『ホット・ファズ』のあの名コンビ、
彼らはコミケとUFOスポット巡りをするためにアメリカにやって来た、
生粋のSFオタク。
その二人が偶然、宇宙人のポールと出会います。
そこからはもう、抱腹絶倒の珍道中。
コメディ映画にオタクが登場する場合は、
その姿が時として侮蔑的に描かれるものですが、
この作品は違いました。
監督をはじめとするスタッフ、
演じる俳優人のキャラクターに対する愛情が、
場面場面から伝わってくるのです。
町山さんや宇多丸さんの解説によれば、
グレッグ監督の第二作目である、
『スーパーバッド 童貞ウォーズ』も、
そういう作品なのだとか。
それはぜひとも観ておかないといけませんね。
「宇宙人」と聞いただけで敬遠してしまう、
絵空事の嫌いな御仁もおられるやもしれませんが、
ご安心下さい。
主人公たちの成長を描く、極上のロードームービーとして、
楽しめました。
まあ、そんな小難しいをこと考えなくても、
単純に愉快な作品であることは間違いありません。
残念ながら京都での上映は今週で終わってしまいますが、
まだまだこれから上映されるところもあるかと思います。
未見のみなさん。
ぜひポールとの邂逅をお楽しみ下さい。