不屈の野獣

昨日の定休日。

またまたお会いしてきましたよ。

あのおじさんに。


『アジョシ』 イ・ジョンボム監督

http://ajussi2011.jp/pc/


当たり前の話ですが、二回目の鑑賞ということで、

物語はすっかり頭に入っているわけです。


しかしながら初見の衝撃はまったく薄れず。


それどころかウォン・ビンの繊細な演技と俊敏な動きに、

一層驚嘆して帰ってまいりました。


すると韓国のアカデミー賞といわれる大鐘賞の授賞式の模様が、

ちょうどテレビで放送されていたのですね。

 
主演男優賞はウォン・ビン


壇上に上がり、恥じらいながら俯きがちにスピーチをする姿は、

朴訥な青年そのもの。




まるで精緻な機械のように敵を倒す主人公を演じていたとは、

とても信じられません。



気になってこちらも観返してみましたが、

この人物とも全然違います。


母なる証明』 ポン・ジュノ監督


それにしてもウォン・ビンの作品選びの姿勢の、

挑戦的なことよ。

難しい役柄ばかりを次々に演じています。


まあ、『アジョシ』にしろ『母なる証明』にしろ、

こういった映画自体が今の日本映画では製作されませんからね。


そういう意味では、日本の俳優さん達も可哀想なのかもしれません。


あとひとつだけ気になったのは、

今回も劇場に人が入っていなかったこと。


みなさんもう観られましたか?


おそらくまだ未見の方が多いのでは。

僕の周りでもまだ一人しか観ていませんが、

それは実に勿体のない話。


僕の稚拙な文章では説得力に欠けるので、

こちらを聴いていただきましょう。


http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20110924_hustler.mp3

シネマハスラー 宇多丸さんの『アジョシ』評


ほら、観たくなってきたでしょう。


早く駆けつけないと上映が終わっちゃいますよ。

この三連休は劇場へ!!


ぜひご賞味下さい。