世界の中心で愛を叫んだけもの

すごい作品を読んでしまいました・・・。


実はここ15年ほど漫画はあまり読んでおりません。

最近買ったのは『モテキ』ぐらい。

唯一集めている『多重人格探偵サイコ』も、

ここ数巻は買い逃しているほどの怠惰ぶり。


なので漫画のことを語る資格などないに等しいのですが、

この漫画がすごいことは僕にでもわかる!

ドーン!!


『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン』全5巻 新井英樹著 エンターブレイン


知人から譲ってもらい、ようやく読みました。


僕がこの漫画の存在を初めて知ったのは、

町山智浩さんのポッドキャスト

http://enterjam.net/podcast/tokuden/tokuden010.mp3

実際読むまでにずいぶん時間がたっちゃいましたね。

お恥ずかしい。


欲望のまま人を殺し続けるモン、

彼に魅了され行動を共にしていくトシ、

突如出現した巨大生物ヒグマドン。


世界を巻き込む一大叙事詩


町山さんも言及されていますが、

読後すぐに思い出したのは『デビルマン』です。


神と人間。

黙示録。


新井英樹さんと町山さんの対談もあります。

http://www.radiodays.jp/item_set/show/281

併せてお楽しみ下さい。


それによると深作欣二監督が生前、

映画化を準備されていたそうな。

もし実現していたらケチな良識なんか軽く吹き飛ばす、

素晴らしい作品になっていたはず。

観たかったなあ。


ここまで長々と書いてきましたが、

既読の方は何を今さらとお思いでしょう。

漫画誌に連載されていたのは1997年から2001年、

復刻版が出たのも2006年ですから。


それにしてもですよ。

こんな漫画が青年誌で普通に連載されてたなんて。

毎週リアルタイムで読んでたら、

どれだけ興奮していたことか。

それが悔やまれます。


決して読んで愉快になる話ではありません。

しかし好むと好まざるに関わらず、

一度読んでしまったら前の自分には戻れない。

そんな劇薬のような作品をお探しの方。


ぜひご賞味下さい。