日常洋画劇場

ついにご紹介出来る日が来ましたよ。

この本。


『トラウマ映画館』 町山智浩著 集英社


このブログでは頻繁に登場していただいております、

映画評論家の町山智浩さん。


TBSラジオ『キラ☆キラ』では

アメリカのバークレー在住、 映画とエロスの伝道師」

との触れ込みでおなじみですね。


その町山さん待望の新刊が出ました!


町山さんが配信されているPodcastアメリカ映画特電』の、

「忘れようとしても思い出せない映画」シリーズ。

それを元にした『小説すばる』の連載を一冊にまとめたものです。


紹介されている映画は実に25本。

いずれも72年から77年頃にテレビで放送されたもの。


帯の惹句をそのまま借りるなら、

「呪われた映画、

 闇に葬られた映画、
 一線を超えてしまった映画、

 心に爪あとを残す映画」

ばかりです。


それぞれの映画の内容は本書を読んでいただくとして、

いずれも今観ても十分に衝撃的であろう作品ばかり。


マイナーな作品揃いなのに写真も豊富で、

町山さんのご苦労が偲ばれます。


映画解説の面白さは勿論ですが、

さらりと語られる町山さんご自身のお話に胸を衝かれました。


あとがきのラスト1行。


わずか15文字に込められた思いに、

思わず涙がこぼれました。


これだけの内容で税別1200円。

安すぎ。


あ、本書を読む際には『映画秘宝』5月号をご一緒に。


「トラウマ映画館場外乱闘篇」と名付けて、

本書を書き上げるまでの裏話や苦労話を、

町山さんご自身が語られています。


映画秘宝』5月号 洋泉社


こちらも必読。


ぜひご賞味下さい。