映画が目にしみる

9月9日(金)は店休日とさせていただきます。

8日(木)と合わせて2連休となります。

ご迷惑をお掛けいたしますが、

よろしくお願いいたします。


またまた本棚から引っ張り出してきました。

今日はこの本。


『ザ・シネマハスラー

TBSラジオライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』 編 白夜書房


ある事柄や作品との出会いから、

知識や興味の範囲が急激に広がることがあります。


それはさながら開いた扉の向こうに、

新しい世界が広がるかのよう。


僕にとって『ウィークエンドシャッフル』との出会いが、

まさにそんな感じでした。


町山智浩さんがゲスト出演されたのを契機に番組の存在を知り、

それから夢中で聴き漁ったものです。


「ザ・シネマハスラー」はこの番組の人気コーナーで、

毎週サイコロを振って観る映画を決め、

その映画について語るという無差別型映画評論。


番組での口上をそのまま引用させていただくなら、

「風の吹くまま気の向くまま

 なにを観るかはサイの目次第

 映画博徒の看板しょって

 歩いてみせますキネマの天地」

ということになります。


まあひとつ聴いてみて下さい。
   
http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20080517_hustler.mp3

ザ・シネマハスラー『少林少女』評


そのコーナーを1冊にまとめたのが本書。


詳細な脚注と宇多丸さん自身の後日談コメントも加えられ、

聴いた後で読んでも楽しめる作りになっています。


細かいことのようですが、こういう丁寧な作業が、

本の完成度を大きく左右させるのですよ。


さすがは宇多丸さんとタマフル・クルー。

その点ちゃんとわかってらっしゃいます。


しまおまほさんの描き下ろし漫画までついてますからね。


本書で取り上げられている映画は、

全部で50本。


観てから読むか、読んでから観るか。

聴いてから観るか、観てから聴くか。

読んでから聴くか、聴いてから読むか。


書いてて何が何だかわからなくなってきましたが、

映画好きならば読んでおくべき一冊であることは、

間違いありません。


ぜひご賞味下さい。