ごくらくちんみ

意外に思われるかもしれませんが、

昔から大の怖がりで、怖い話が大の苦手です。 


ホラー映画なんてもってのほか。

映画秘宝』の紹介記事を読んだり、

こういうのを聴くと観たくなったりもするのですがね。


http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20090808_satlab_1.mp3

http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20090808_satlab_2.mp3

後悔すること必至なので観ないでおきましょう。


じゃあ、本はどうなんだって話ですが、

あまり好んでは読みません。

『東京伝説』シリーズなどの実話怪談ものを、

パラパラと立ち読みするくらい。


文字通り“怖いものみたさ”ですね。


そんな怖がりな自分でも、

これは最後まで面白く読めました。


『大江戸怪談草紙 井戸端婢子』 平山夢明著 竹書房文庫
                                                 
平山夢明さん、初の怪談噺。


舞台が江戸時代だからでしょうか。

実話怪談のような生々しさがなく、

蝋燭がふっと消えるような余韻が残ります。


“怖い”というよりも“不思議”な味わい。


何よりも、巻頭の献辞が泣かせます。

やっぱり平山さんはいいなあ。


ぜひご賞味下さい。