真夜中の犬

昨日は定休日。

京都シネマで映画を観てまいりました。


地元の人はご存知かと思いますが、この京都シネマ

とても真摯で誠実な映画館。


『THEE MOVIE』の上映時には、

こんなのも作ってくれてましたよ。



さすがです。


昨日観てきた映画はこれ。



『息もできない』 ヤン・イクチュン監督

http://www.bitters.co.jp/ikimodekinai/


以前にもこのブログで紹介しました。

僕の『2010年ブッ飛ばされた映画』第1位。

今回あらためて観返してみて、

やっぱり自分にとって大切な映画でした。



暴力描写に嫌悪を感じる方もおられると思います。

しかしそこに暴力礼賛のメッセージはありません。


主人公サンフンはたしかに粗暴な人物ですが、

人を殴る時に自分が殴られた時よりも痛そうな顔をします。


そうすることでしか自分の気持ちを伝えられない。


親友のマンシクと甥のヒョンイン、

偶然出会った女子高生ヨニとの不器用なやりとりも、

それを表しています。



自ら製作・・脚本・編集・主演も兼ねた

監督のヤン・イクチュン。

彼の元にはこの作品の公開後に40本以上のオファーが殺到。

そのすべてを彼は断ったそうです。


それだけこの作品で自分自身を出し切ってしまったから。


ヤン・イクチュン監督。

信用出来る男です。


こちらも聴いてみて下さい。


http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20110212_satlab_1.mp3

http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20110212_satlab_2.mp3

ヤン・イクチュン監督と宇多丸さんの緊急スペシャル対談


http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20100410_hustler.mp3

ザ・シネマハスラー 宇多丸さんによる『息もできない』評


京都での上映は終わりましたが、

全国ではまだまだ上映館があるようです。

DVDも発売中。


ぜひご賞味下さい。