食はフランスに在り

今日のおすすめ本。

2015年10月18日はこちらです。


『フランス料理は進化する』

宇田川悟著 文春新書


 フランスの大食漢といえば、私たちはすぐにフランス・ルネッサンス

代表するフランソワ・ラブレーの『ガルガンチュアとパンタグリュエル』を

思い出す。産まれたときに「飲みたい、飲みたい」と叫んだという巨大な

体躯のガルガンチュアを主人公にしたこの小説は、凄まじい鯨飲馬食の

シーンが描かれた傑作だが、ガルガンチュアは日頃飢えに悩まされる庶民の

夢と理想を具現化した英雄なのである。つまり、社会が貧しかった時代、

食事の量を誇ることのできる大食いは、社会的なステータス、プレステージ

威信をあらわしたものだったのである。大食いによる肥満は富裕の象徴であり、

強靭な精力の証明であり、強力な権力の誇示だった。

 ルイ十六世も、一回の食事の量が普通の人間の八倍だったというルイ十六世も、

ガルガンチュアの系譜に連なる桁はずれの正統派の大食漢だった。彼らは

威風堂々たるヴェルサイユ宮殿を背景に、ありあまるこの世の富と権力を

所有していたことを、国民に見せつけようとしたのである。

(本文より)


こちらは初版本で現在絶版となっております。

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