侠客

メリークリスマス!

ミスターローレンス!!


今日のおすすめ本。

クリスマスなのでとっておきのをお出しいたしましょう。

12月25日はこちらです。


映画秘宝』2015年2月号 洋泉社
 

 文太さんの演じてきた訳の魅力は、そのまま実録映画の主人公の

魅力です。実録映画の主人公の敵は、「時代」だったと思うんです。

一見すると「大組織」という構図に見えるけど、常に時代と闘う主人公が

描かれてきた。(中略)

 でも「時代」に戦いを挑んで負けてしまうから、問題意識として

よりいっそう観客の僕らに残っていく。観てるうちに、僕たちは

文太さんから問題意識を受け継いでいるんです。あらゆるものごとに

ファイティング・ポーズをとるということを教えてくれました。文太さんの

おかげで、僕も今日まで戦ってこれた。(中略)

 文太さんが演じてきた役は、常にもがいて、戦い続けてきた。そういった

生き方を僕らはすべてを吸収して、受け継いでいかなかればならない。

「偉大な人が亡くなって哀しい」なんて言葉は、寝食を共にした家族や

親族が言うならわかります。でも、我々は違う。我々は作品を観て、

感じたものを受け継いで、死にものぐるいで生きていかなきゃいけない。

悲しんでいる場合じゃない。気合いが入らざるをえない。

菅原文太、その生き様とメッセージ」 語り 杉作j太郎


まずはこの表紙をご覧ください。


不肖店主、『映画秘宝』は創刊号から欠かさず購入しておりますが、

歴代の秘宝の中でもベストにランクインするのではないでしょうか。


写真のセレクトはもちろんのこと、高倉健さんと菅原文太さんのお二人を、

「昭和最後の2大娯楽映画スター」と紹介されているところに、

秘宝の挟持と愛情を感じます。


もちろん表紙だけではありません。

いつにもまして気合いのはいった巻頭特集となっております。


杉作さんの選ぶ文太さん映画と健さん映画の乗っている男の墓場新聞、

町山智浩さんのデヴィッドフィンチャー監督インタビューなど、

特集以外にも読みどころ満載。

今月も捨て頁なしの秘宝クオリティとなっております。

みなさんのクリスマスのお供にぜひ。


こちらは当店では販売しておりません。

お近くの新刊書店でお求めください。


日々の“おすすめ本”から、

貴方のお気にいりの一冊が見つかりますように。