推理小説作法

街を歩けばイルミネーションが瞬く季節。


賞レースにベストテンと、

一年を振り返る機会が増えてきました。


はたして勝利の女神は女神達に微笑んでくれるのでしょうか。


年末に読書界でベストテンといえば、

やっぱりこれでしょう。


『ミステリが読みたい! 2012年版』 早川書房


『2012本格ミステリベスト10』 原書房


「あれ、いちばん有名なのを忘れてない?」

とお思いの方もおられるでしょう。


忘れてません。


でもあのムックは自前でミステリ賞を主催してから、

受賞者の宣伝に誌面の半分ほどを割くようになりました。

その他の頁も内容が全盛期の十分の一ほどに希釈。


ワンコインで買えるのが売りのようですが、

だったら値段を倍にしてもいいから、

内容を充実させてくれよと思います。


万事につけ権威を持つと堕落してしまうという典型でしょう。


閑話休題

『ミステリが読みたい!』が海外ミステリ中心なのに対して、

本格ミステリベスト10』は国内ミステリが中心。

これは版元の特色ですね。


この二冊を舐めるように読みながら、

自分の読んだ本の順位を確かめたり、

年末年始に読む本を決めたり。


毎年の恒例行事。

至福の時間です。


今日の帰りには本屋に寄って、

あれとあれとあれを買って帰ります。


みなさんもこの本で、

お気に入りのミステリを見つけてみてはいかが。


ぜひご賞味下さい。