先月に神保町の東京堂書店で買ってきた本。
そのまま置いていたのを読み出したら、
これがやっぱり面白い。
『かながわ定食紀行』 今柊二著 かもめ文庫
“かもめ文庫”と聞いてもピンと来ない方が多いと思います。
僕もこの本で初めて知りました。
それもそのはず。
本書は神奈川新聞の連載を一冊にまとめたもの。
“かもめ文庫”は神奈川新聞社が発刊していたのです。
どおりで関西の書店ではなかなか見かけなかったわけだ。
中身はタイトルそのまま。
神奈川県内の定食屋さんの紹介です。
こうして読んでみるといろんな定食屋さんがありますね。
当たり前の話ですが。
この本の中だけでも、実に50軒が紹介されています。
以前にもブログで紹介させていただきましたが、
今さんの文章は簡潔にして的確。
実に美味しそうに書かれるのですよ。
例えばこんな描写。
「箸がサンマの皮で一瞬弾力を感じた後に身に入る。
新鮮なサンマだ!
待て待てと、身をほぐすのを中断して全体にレモンを搾って、
添えられた大根おろしに醤油をたらす。
・・・サンマのアブラがご飯を呼ぶぜ!」
はあ。
お腹すいた。
今日は僕も定食屋さんにいくとしましょうか。
ぜひご賞味下さい。