茶の本

誠に勝手ながら、22日(水)は店休日とさせていただきます。

ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ありません。

何卒よろしくお願いいたします。


今日のおすすめ本。

2015年7月21日はこちらです。


『「いき」の構造』

九鬼周造著 岩波文庫


 以上は全身に関する「いき」であったが、なお顔面に関しても、基体としての顔面と、

顔面の表情の二方面に「いき」が表現される。基体としての顔面、すなわち顔面の

構造の上からは、一般的にいえば丸顔よりも細おもての方が「いき」に適合している。

「当世顔は少し丸く」と西鶴が言った元禄の理想の豊麗な丸顔に対して、文化文政が

細面の瀟洒を善しとしたところは、それを証している。そうして、その理由が、

姿全体の場合と同様の根拠に立っているのはいうまでもない。

 顔面の表情が「いき」なるためには、眼と口と頰とに弛緩と緊張とを要する。

これも全身の姿勢に軽微な平衡破却が必要であったのと同じ理由から理解できる。

眼については、流眄が媚態の普通の表現である。流眄、すなわち流し目とは、

瞳の運動によって、媚を異性にむかって流し遣ることである。その様態化としては、

横目、上目、伏目がある。側面に異性を置いて横目を送るのも媚であり、下を向いて

上目ごしに正面の異性を見るのも媚である。伏目もまた異性に対して色気ある恥ずかしさを

暗示する点で媚の手段に用いられる。これらのすべてに共通するところは、異性への運動を

示すために、眼の平衡を破って常態を崩すことである。しかし、単に「色目」だけでは

未だ「いき」ではない。「いき」であるためには、なお眼が過去の潤いを想起させるだけの

一種の光沢を帯び、瞳はかろやかな諦めと凛乎とした張りとを無言のうちに有力に

語っていなければならぬ。

(本文より)


う〜ん・・・。

「いき」への道は長くて険しいようです。


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