今日のおすすめ本。
2014年6月29日はこちらです。
『空間感』
杉本博司著 マガジンハウス刊
人工照明が発達したことによって、人類史上数十万年にわたる
夜の生活は大きく変化した。そしてその「白熱の夜」を得た
代償として、失ったもののあまりに多いことは、谷崎潤一郎の
『陰翳礼讃』に、ぼやきとして述懐されている。(中略)
近代以前の夜は、蝋燭や行灯、松明が夜を照らしていた。
闇はささやかな人工の燈がともされることによって、闇の深さを
より際立たせ、その漆黒を深めた。その薄暗い光の下では、
エロスも躍動し、神事も神々しく映った。
(「格子からの光子」本文より)
こちらは初版本となっております。
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日々の“おすすめ本”から、
貴方のお気にいりの一冊が見つかりますように。
『捨てがたき人々』
http://sutegatakihitobito.com/
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