ビート

イマイアキノブ画集『LACHEN』の東京キララ社http://dokei.jp/加藤さんに続き、
FOILhttp://www.foiltokyo.com/の中村さんのご厚意で入荷しました。



チバユウスケ詩集 『ビート』


ミッシェル・ガン・エレファントの曲を初めて聴いたのは、
ラジオから流れてきた『ゲット・アップ・ルーシー』。
“憧れの森のなか 歩いてるけど 眼は閉じたまま”
というフレーズに衝撃を受けました。
うわあ、すげえなあと。


僕はよく人から、いつも鼻歌を歌っていると言われますが、
鳴っているのですよ、曲が。
チバさんの書いた詩が、頭の中を回っているのです。
初めて『ゲット・アップ・ルーシー』を聴いた日からずっと。


古本屋を始めると決めた時、最初に漠然とイメージしたのは、
本棚に置いてある『ビート』でした。
自分の好きなものだけが置いてある店。
その中心にあるのが『ビート』なのです。
その本が正式な商品として、ウチの本棚に並んでいる。
これ以上嬉しいことはありません。
HOWLさん、中村さん、本当にありがとうございます。


まあ、そんな僕の個人的な感情を抜きにしても、
この本は本当におすすめです。
まず内容が素晴らしい!
チバさんの詩はもちろんとして、
詩に添えられたチバさん自身のコメント。
イラストの裏ページの透け具合。
奥付の写真。
そして、あとがき。
この文章を読むだけでもこの本を買う価値があるといっても、
過言ではありません。



あとは装幀ですね。
アーティストが詩集を出すなんていうと、
大判でハードカバーの、やたらと豪華なものが多いですが、
この本は単行本サイズでソフトカバー。
ペーパーバックのようで大仰なところが全くありません。
それにこれなら持ち歩いて、どこででもチバさんの詩が読めます。
まさに慧眼。


『LACHEN』を読んだ時も思ったのですが、
編集者の方がそのアーティストのことが本当に大好きで、
思い入れを持って作られた本は、やっぱり全然違いますね。
手に取ればわかります。


今までチバさんの曲を聴いたことのない方、
ぜひあとがきだけでも読みにいらして下さい。
すでにお持ちの方は保存用にもう一冊いかがですか?
僕はそうします!