もしもしおかあさん

今日のおすすめ本。

2014年10月26日はこちらです。


『いじんの話』

久保喬 文 吉松八重樹 画 偕成社 なかよし絵文庫刊


また さむい ばん、あむんぜんは、 へやの まどを あけて ねて いました。

おかあさんが びっくりして、

「まあ、かぜを ひいたら どう するの。」

と、すぐに しめようと しますと、

「しめなくても いいんだよ。ぼく 大きく なったら、ほっきょくや なんきょくへ 

たんけんに いくの。それで いまからからだを きたえて おくんだよ。」

と、あむんぜんは いいました。

(「あむんぜん」本文より)


 ある とき とうきょうで はくらんかいが ありました。それは、よその くにや

にほんで つくられた いろいろの ものを たくさん ならべて 人びとに みせると 

いうのでした。

 わかものの さきちは いなかから わざわざ みに いきました。いろいろな

きかいが かざって ある へやの なかへ はいって ながめて いた さきち

おもわず

「これでは だめだ。」

とおもいました。

 そこに ならんだ きかいは みんな よその くにの ものばかりで にほんじんの

つくった きかいは、一つも ありません。

「ざんねんだなあ。」

と、さきちはくちびるを かみました。

「よし、にほんでも よその くにに まけない ものを つくって みせるぞ」

(「とよださきち」本文より)



こちらは現在絶版となっております。

信販売もさせていただきますので、

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よいこの みんなも この ほんを よんで えらい 人に なろうね。


日々の“おすすめ本”から、

貴方のお気にいりの一冊が見つかりますように。