人間はどこまで動物か

今日のおすすめ本。

2014年1月14日はこちらです。



『世界を、こんなふうに見てごらん』

日高敏隆著 集英社文庫


 まぼろしまぼろしではないと思い込んでしまったものがイリュージョン。

 そう定義すると、人間はほとんどイリュージョンだけで世界を

つくっていることが見えてくる。(中略)

 真理があると思っているよりは、みなイリュージョンなのだと思い、

そのつもりで世界を眺めてごらんなさい。

 世界とは、案外、どうでもなるものだ。人間には論理を組み立てる能力が

かなりあるから、筋が通ると、これは真理だと、思えば思えてしまう。

 人間といういきものは、そういうあやしげなものだと考え、

それですませてしまうこと。それがぼくのいいかげんさだ。(中略)

 人間の認識する世界はそういうものだと受け止めるいいかげんさがないと、

逆に人間はおかしくなるのではないか。

 かたわらにいつも、これはイリュージョンだという悟性をもつこと。

(本文より)


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日々の“おすすめ本”から、

貴方のお気にいりの一冊が見つかりますように。