作家の四季

もうどれくらいになるでしょうか。


毎年毎年、飽きずに手帖を買ってはみるものの、

なかなか使いこなせません。

というよりも持っていることすらじきに忘れてしまいます。


引き合いに出してはお坊さんに失礼なくらい、

典型的な三日坊主。


これではいかんと、今年はちょっといいのを買いました。


さっそくお気にいりのステッカーなんか貼ったりしてね。

こうなったらもう後戻りは出来ません。

きっちり最後まで使いきる所存であります。


閑話休題

本題にまいりましょう。


今日のおすすめ本。

手帖といえば筆記具ですよね。

12月11日はこちらです。



『日曜日の万年筆』

池波正太郎著 新潮文庫


 その中で、シャム猫のサムだけは、いくら、

しつこくおもちゃにしても私に好意をもっていてくれるらしい。

 シャム猫は、これで三代目だが、いずれも人なつこい。

いまのサムは夜半すぎになると音もなく書斎に入って来て、

私の仕事が終るまで、私のベッドに眠っている。

 仕事を終えた私が、ほっとしてウイスキーをのむとき、

彼にも小皿へウイスキーの少量を水割りにしてやると、

音もたてずに飲んでしまう。

(本文より)


鬼平犯科帖』『剣客商売』シリーズなどで知られる、

池波正太郎氏の随筆集。

表紙のイラストも池波氏自身の手によるものです。


没後二十三年。

その作品群はいささかも古びることはありません。


信販売もさせていただきますので、

お気軽にお問い合わせくださいませ。

69fabulous@gmail.com


日々の“おすすめ本”から、

貴方のお気にいりの一冊が見つかりますように。


The Birthday NEW SINGLE
『LEMON』

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オリジナル特典は残りわずか。

ぜひお早めにどうぞ。