復活!!!
今日のおすすめ本。
2017年11月19日はこちらです。
『スラッシャー 廃園の殺人』
「で、結局のところ一体、帖さんは何が言いたいわけ?」
「彼女が似てるってことだよ」
「誰に?」
「アルジェントの監督作品『フェノミナ』の主人公である、
女優のジェニファー・コネリーにさ」
「あっ、そうか」
騎嶋が小さく叫ぶと、隣に座る苺を改めて見つめた。
「分かるだろ、豪ちゃんなら」
「はい。容貌がそっくりというわけではなくて、全体の雰囲気ですよね。
けど、そういう意味おでは『サスペリア』のジェシカ・ハーパーの方を、
むしろあげるべきじゃないでしょうか」
「うーん、それはどうかなぁ。健康的なジェニファーに病的なジェシカじゃ、
ちょっと印象が違うと思うけど、少なくとも苺ちゃんから、そんあ病的な
イメージは受けないだろ」
勢い込む相手も、帖之真が苦笑の交じった口調で返したが、当の騎嶋は
その対象を今度はカメラで凝視しながら、
「いえ、苺さんどこか線の細そうなところなんか、結構ジェシカしてます。
それにジェシカは当時二十七歳でしたが二十歳前後にしか見えず、
反対にジェニファーは十四歳にもかかわらず妙な色気があるという、
この二人がアンバランスさこそ苺さんの持つ雰囲気に似ているわけですからね。
つまり僕が言うように − 」
(中略)
「ちょっと、そんあホラー映画の詳しい説明はいいから、要は苺ちゃんが、
そのジェニファーとジェシカが持つ雰囲気を醸し出していたたので、
社長さんが積極的にスカウトしたんじゃないかってこと?」
「うん? あぁ、そうだよ。社長が好きなアルジェント作品のベスト3が、
『フェノミナ』『サスペリア2』『サスペリア』なんだけど、かつて
ジェニファー・コネリーの『フェノミナ』、アーシア・アルジェントの
『トラウマ 鮮血の叫び』の三作を、
〈美少女虐待サディスティック・ホラー三部作〉と名づけたことがあってね。
きっと社長も、苺ちゃんのような美少女を主人公にしたホラーが
撮りたいんだろうなって、ふっと思ったわけさ」
(本文より)
文中に登場するジェニファー・コネリー様。
もちろんいまでも変わらずお美しいですが、
『フェノミナ』でのコネリー様は、
神々しいほどの美しさでしたよ。
これも。
こんなのもありましたよ。
ああ・・・。
うっとりとしてしまいます。
こちらは初版本となっております。
通信販売もさせていただきますので、
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日々のおすすめ本から、
お気にいりの一冊が見つかりますように。
今日も明日も明後日も。
ごきげんよくお過ごしください。