時代劇は死なず!

誠に勝手ながら26日(金)は店休日とさせていただきます。

ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ありません。

何卒よろしくお願いいたします。


今日のおすすめ本。

2016年8月24日は新刊本をご紹介させていただきます。


『鬼才 五社英雄の生涯』

春日太一著 文春新書刊


 五社英雄。フジテレビのディレクターとして一九六三年の『三匹の侍』で

「刀と刀の合わさる効果音」を開発して草創期のテレビ時代劇に革命的な旋風を

巻き起こし、その翌年にはテレビ局の人間として初めて映画を監督、八〇年に

銃刀法違反で逮捕されて一度は表舞台から姿を消すが、八二年の映画

『鬼龍院花子の生涯』で復活、以降は女優たちの濃厚な濡れ場やヌードに彩られた

極彩色の映画を連発して低迷する日本映画界を牽引した、希代の演出家である。

(中略)

 五社は作品を通してだけでなく、常日頃から、いかにして周囲の人間を

楽しませるか。そのことだけを考えてきた。そのために彼は、自らの人生をも

脚色していたのだ。

 これは、そんな「全身エンターテイナー」とも言える男の、虚実ハッタリ

入り混じった生涯の物語である。

(本文より)


あまりの面白さに2回続けて読みました。


文章からほとばしる、春日さんの五社英雄監督への熱情!

まるで五社作品を観ているかのようでした。


人一倍豪放に見えて、本当は人一倍繊細だった五社監督。

一度でいいから、京都の街を闊歩している姿を拝見したかったです・・・。


だまされたと思って、序章だけでも読んでみてください。

必ずや監督の生きざまに惹きこまれるはず。

おすすめです!!


こちらはFabulousでのお取り扱いはございません。

新刊書店でお求めください。



日々のおすすめ本から、

貴方のお気にいりの一冊が見つかりますように。