パブとビールのイギリス

今日のおすすめ本。

2015年1月27日はこちらです。


『イギリス人の生活』

トニ・マイエール著 大塚幸男訳 白水社

 public hous((俗称《pub》)はイギリスのビストロ〔酒場〕である。

そしてパブは庶民のクラブである。七万三千のイギリスのパブのうち、

あるものはエリザベス一世の御代にさかのぼるものであり、他の多くは

乗合馬車の宿駅として発足したものである。それらのパブにはビールの

匂いが立ちこめている。それらのパブには驚くばかりの名がついている。

かつての、十字軍出征兵士のクラブであったという《エルサレムへの旅》、

《裏返しにされた世界》《一杯機嫌の哲人》といったものから、ネルソンの

最後の言葉に奇妙な敬意を表した《ハーディよ、私を抱いてくれ》という

ものまである。それぞれのパブには常連がいて、彼らは顔を合わせては

投げ矢やドミノをして遊んだり、単にスポーツや、政治や、《三面記事》を

語ったりする。こうした気のおけない環境で、彼らは彼らよりも金持の

同時代人たち──そのクラブの深々とした肘掛椅子に身を埋めて『タイムズ』を

ひろげている同時代人たち──と同じ解放感と、保護されているという意識と、

共同体意識とを見いだす。

(「クラブとパブ」本文より)


十年ほど前に一度だけ本場のパブを訪れたことがあります。

ちょうど地元のバンドがライブをしていて、大層盛り上がっておりました。

またあの店のギネスが飲みたいなあ。


そういえばこの映画はパブが舞台でしたね。


『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』

エドガー・ライト監督 2013年



こちらは現在絶版となっております。

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日々のおすすめ本から、

貴方のお気にいりの一冊が見つかりますように。