映画はおそろしい

2日間に渡りお送りしてまいりました、

『私家版 2011年ブッ飛ばされた映画ベスト7!』。


番外編の発表をするのを忘れておりました。


番外編 『タクシードライバー


以前このブログでも書きましたが、

僕のオールタイムベスト1。


まさかこのシーンを大スクリーンで観られる日が来ようとは。



「午前十時の映画祭」よ、ありがとう。


しかしながら宵っぱりの低血圧には、

朝イチはちょいとばかりつらいもの。


「午後二十時の映画祭」もぜひお願いいたします。


あらためて選んだベスト7を見返してみますと、

日本映画からは『冷たい熱帯魚』しかランクインしておりません。


観逃して心底後悔している日本映画も、

『一命』と『監督失格』くらい。

あとはDVDを借りることさえしないでしょう。


「探偵はパーマをかける」でしたっけ。

そんなタイトルの日本映画がありました。

ヒットして続編の製作も決まっているようですし、

まったく興味がないわけではありませんがね。


主演の人はどうしていつも同じ髪型なの?


別に彼のことが好きな人を否定するつもりは毛頭ありませんし、

才能と魅力があるのも認めます。

ただしそれはタレントとしての話。


役によって髪型ひとつ変えられないようなら、

役者を名乗って映画に出てくるな。

頼むからずっとどこかを旅しててくれ。


監督もちゃんと仕事しようよ。

髪型なんか、いちばん始めに出来る演出じゃないか。


撮影所叩き上げの監督がそんなだらしないことだから、

堤某、本広某、山崎某、羽住某、曽利某なんてヤツらが撮った、

テレビだか映画だかわからないような作品ばかりが量産されてしまう。

半年も経てば、誰の記憶にも残らないような作品が。


心ある日本映画の関係者は、

この状況に危機感を覚えないのでしょうか?


これは誤解しないでいただきたいのですが、

僕は思春期の多感な時期が角川映画全盛期だったこともあり、

外国映画よりも日本映画を多く観て育ちました。


日本映画は、いわば初恋の人。


彼女のことが好きで好きでたまらなかった、

あの狂おしいようなときめきを、

いまだに忘れられないのですよ。


だからこそ今の彼女の姿は本当に我慢なりません。


彼女が自分自身で決めたことなら、

TV局や広告代理店の男が彼氏でもかまわない。

たとえそれが金儲けのことしか頭にない男だとしても。


だからせめて。

彼女のことはちゃんと愛してやってほしい。


初恋の人の零落した惨めな姿は、

これ以上見たくないのです。