官能的――四つの狂気

さて何の話でしたっけ。

そうそう、『映画秘宝』。


「名探偵、ハードボイルド、バカミス

 最狂トリックに衝撃ドンデン返しまで!!

 このミステリ映画にだまされろ!」

が今月号の特集でした。


映画秘宝』 2012年2月号 洋泉社


一口に「ミステリ」と言っても、

その内容は実に多岐に渡ります。

定義づけようとすると、紙幅がいくらあっても足りません。


喧々囂々の論争が巻き起こることは必至。

実際にそれについて書かれた本が何冊も出版されています。


口角泡を飛ばす議論ももちろん楽しいのですが、

こと映画に関していえば、そういう堅い話は抜きにして、

いかに巧く騙してくれるかが重要な気がします。


「このミステリ映画にだまされろ!」という惹句は、

言い得て妙ですね。


小説だと本を投げ飛ばしかねない話でも、

映画ならばゲラゲラ笑って許せると申しましょうか。


この映画はその最たるもの。


ワイルドシングス』 ジョン・マクノートン監督


マット・ディロンケビン・ベーコン

この二人が揃ったら怖いものなしです。


放送する映画のセレクトと、予告の引きの強さには定評のある、

木曜洋画劇場』だとこうなります。



ちょっと面白そうでしょ。


そこのお父さん。

お正月休みに一杯やりながら観るのには、

ピッタリの作品ですよ。


ぜひご賞味下さい。