復活!!!
今日のおすすめ本。
2017年9月24日はこちらです。
『ヨーロッパの誘惑』
エドワーディアンのライフ・スタイルは、快楽追求であった。肉体的な
喜びといえば、セックスや着飾ることがあるが、まず食べることであった。
おいしいものを食べることに情熱を傾ける流行など、どことなく現代と重なる
ところがある。とにかく、しょっちゅうなにかを食べているようになった。
(中略)
快楽というのは、かつてはあまり過ごさないように、ある時間に
制限されていたのである。好きな時に飲んだり食べたりする、という現代風の
スタイルを最初につくりだしたのは、エドワーディアンの時代であったのでは
ないだろうか。その意味で、エドワード七世というのは、よき時代の王様とも
いわれるのであるが、同時に、非常に近代的な王様だったわけである。
彼は、好きな時に、自分の快楽をみたすというライフ・スタイルをつくった。
なぜ食事は三度でなければならないのか。なぜ昼間起きて、夜寝なかれば
ならないのか。好きなことを好きな時間にしてもいいではないか。
エドワード七世は、快楽の時間を仕切る扉を開いてしまって、
二十四時間営業にしてしまうきっかけをつくったといってもいいだろう。
(「エドワーディアン」本文より)
こちらは初版本で現在絶版となっております。
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