復活!!!
今日のおすすめ本。
2017年8月21日はこちらです。
『ハッブル宇宙望遠鏡 150億光年のかなたへ』
エレイン・スコット著 小林等 高橋早苗訳 筑摩書房刊
飛行士が現れた!カメラのフラッシュが光り、歓声がわきおこり、
記者が叫んだ。「頑張って!いってらっしゃい!」声援を受けて、
飛行士を発射台に送り届けるバンはあっというまに走り去った。
観客席は満員だった。ロケットが炎を噴き出して飛び立ってゆく様子を
よく見ようと、望遠鏡をもってきている者もいて、打ち上げを待つあいだ、
天体を観測していた。
(中略)
カウントダウンは続いていたが、空模様はあまりよくなかった。
風が強すぎて打ち上げには向かなかったが、その瞬間は
まだ何時間も先だった。それまでには風がやむかもしれない。
エンデバーを運ぶロケットは風などものともせず、轟音とともに
飛んでゆけるが、シャトルはグライダーのように動力を使わずに着陸する。
緊急事態が発生して急遽ケネディ宇宙センターに戻るほかなくなったら、
強風の中での着陸は危険である。みんな安全を第一に考えていた。
時は刻々と過ぎていった。
(本文より)
こちらは初版本で現在絶版となっております。
通信販売もさせていただきますので、
お気軽にお問い合わせください。
日々のおすすめ本から、
お気にいりの一冊が見つかりますように。
今日も明日も明後日も。
ごきげんよくお過ごしください。