暗殺者の正義

誠に勝手ながら10月4日(土)、5日(日)、6日(月)は、

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ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ありません。

何卒よろしくお願いいたします。


今日のおすすめ本。

2014年10月3日はこちらです。


『暗殺者グレイマン

マーク・グリーニー著 伏見威蕃訳


 妙だ。

 ベンチの横に座っている三人のほうを向いた。姿勢と表情からして、リーダーと

おなじように、危険地帯から脱出したあとなのに、緊張を解いたようすがない、

とジェントリーは判断した。いや、これから戦闘を開始するような動きと面構えだ。

隠密作戦に十六年携わってきたジェントリーは、表情を読み、脅威を評価することを

生業にしている。戦闘が終わったとくに戦闘員のようすも熟知している。

 だれにも気づかれないように、ベンチに体を固定している座席ベルトをはずし、

上体をまわして、周囲の男たちのほうを向いた。(中略)

 戦いがはじまった。救出にきた連中が襲いかかってきた理由はわからないが、

それは関係ない。ジェントリーは急変を忖度する手間をかけなかった。

 コート・ジェントリーは、相手を殺すためにいる。

 この男たちが、殺す相手だ。

 それだけのことだ。

(本文より)



こちらは初版本となっております。

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貴方のお気にいりの一冊が見つかりますように。