森の時間

誠に勝手ながら、

3月31日(月)は店休日とさせていただきます。

ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ありません。

何卒よろしくお願いいたします。


今日のおすすめ本。

2014年3月29日はこちらです。


『明るき寂寥』

前登志夫著 岩波書店


 わたしたちは、もはや美しく狂うこともできない世の中に来ている

ことを思うばかりだ。もちろん、美しく醒めて生きることもそれ以上に

困難な時代に生きている。わたしたちの生活から、間のぬけたことや、

思いがけないことや、わけもない心のゆらぎなど、人間のくらしの中の

匂いとしてのそれらの無為なる伝承の領域は、ほとんど無くなりつつ

あるのではないか。わたしたちは、意識的に主体性をもっておのれの生と

その運命を選んでいる。まちがっても運命や歴史からわたしたちが選ばれる

という生き方を肯定しないだろう。それが近代的な知的なものの考え方

である。そうしてどんどんおのれ自身をも対象化し、人間疎外を深めていく。

(本文より)


こちらは初版本で現在絶版となっております。
 
信販売もさせていただきますので、

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日々の“おすすめ本”から、

貴方のお気にいりの一冊が見つかりますように。