またまた「品」について。
格好のテキストがありました。
『プリンツ21』The Birthday特集号における、
レコーディングエンジニア飯尾芳史さんの談話。
そこで飯尾さんは、
「音楽を作っていく上で、どうしても満たしていなければならない条件」
として、
「インテリジェンスであること」
「清潔であるということ」
「品がいいということ」
を挙げられていました。
そしてこれこそがメジャーでやるべきことである、
とも語られています。
慧眼にして、実に正鵠を射た指摘。
最初これを読んだ時に、想わず膝を打ち、
大いに得心したのを思い出しました。
これは音楽以外の、映画や文学など表現活動全般、
ひいてはあらゆる人物にもあてはまるのではないでしょうか。
そこで問われてくるのは、人間性そのもの。
それは必ずや、その人自身の容貌に表れるのだと思います。
最近は政治家や官僚、大企業の社長といった、
所謂社会的な地位が高い人物に、
「下品」な顔が増えましたね。
考えるのは自分の既得権益ばかり。
醜悪で見るに堪えません。
嘆かわしいとしたり顔で嘆息しつつ、
棚の上の自分をそっと下ろします。