ハリウッド・バビロン

今日も『映画秘宝』の話を続けたいところですが、

みなさんそろそろ辟易されそうなので、

閑話休題して次の話題にまいりましょう。


久々に週刊誌というものを買いましてね。

これ。


週刊文春』 1月5日・12日新年特大号 文藝春秋


もちろん巻頭グラビア「原色美女図鑑」の綾瀬はるかさんが目当て・・・、

ではありませんよ!


「新春スペシャル文春映画館」という頁に、

内田樹さんと町山智浩さんの往復書簡が載っているのです。

お題は「2011年のすごい映画!」。


日本とアメリカ、ひいては世界の現状が、

2011年の映画にどのような影響を与えていたのか。

お二人の対論の中から浮かび上がってきます。


「ポスト・グローバル」「老人映画」「戻るべき場所」などなど。


特に気になったのは内田さんの、

「世界史上最強の覇権国家の構成員たちの集合的無意識

について学習するためにハリウッドバカ映画を観続ける、

という一節。


この「集合的無意識」とは「大衆の欲望」であり、

「恥ずかしくて人前で口にできないような欲望」

のこと。


2011の映画が描いた「欲望」とは?


この後日本映画への言及も続きますので、

ぜひ本書をお読み下さい。


しかし今年も観逃してしまっている作品が多いですね。

これとか。

http://www.youtube.com/watch?v=HLPbja1mc3A:MOVIE

ブルーバレンタイン』 デレク・シアンフランセ監督


これとか。

http://www.youtube.com/watch?v=5ru4xwnVCPo:MOVIE

猿の惑星・創世記』 ルパート・ワイアット監督


これも観たほうがよかったのかなあ。

http://www.youtube.com/watch?v=hYvHyNjGM7o:MOVIE

コクリコ坂から』 宮崎吾朗監督


来年はもっともっと映画を観ないと。


「欲望」に忠実な面白い作品に、

一本でも多く出会えますように。