因果鉄道の夜

怒濤のThe Birthday週間もひとまず終了。

久々に本の紹介をさせていただきます。


しばらく新刊書の偵察を怠っていたら、

重大な見落としが!!

あの人の新刊が出ているではないですか!!!


これです。


『どうかと思うが、面白い』 平山夢明 扶桑社


本欄ではおなじみの平山さん。


これは『週刊SPA!』誌上で、2008年から連載されている、

同名のコラムを1冊にまとめたものです。


それにしてもタイトルが秀逸。


平山さんの友人の批評家の言葉だそうですが、

平山作品をこれほど適確に評した言葉は、

他に見つからないでしょう。


肝心の中身といえば、平山さんの周りに集まる、

奇人、変人、狂人の話。


まあ、自分が実際にこういう人達と遭遇したら、

困ってしまうと思いますがね。

読んでる分には、この上なく興味深いです。


それはもちろん、平山さんの軽妙な筆致によるもの。


各章の最後は必ず、

「〜どうかと思いますが、 面白いモンです。」

で締められます。


みなさんもお読みになったら、

こう言われることでしょう。


「どうかと思うが、面白い・・・」


ぜひご賞味下さい。